前職までは有能だったのに. . . エンジニアに転職したら無能認定
僕は3年前、SES企業に入社しました。
SESはシステムエンジニアリングサービスの略で、簡単に説明すると、自社のシステムエンジニアを別の会社に派遣して働かせるというものですね。
正社員ではあるのですが、派遣された先では派遣社員扱いという不思議なシステムです。
まずは僕が、システムエンジニアに転職した経緯からお話ししますね。
僕は高校卒業後は、工場の機械を動かす作業員として就職しました。
そして、仕事内容がきつくもっとパソコンを使った仕事がしたいと思い、半年ほど勉強しました。
その後、とある小売店のネットショップ運営担当として雇っていただけることになりました。
パソコンが使える仕事に就けて良かった!と、普通はそこで満足していればよかったのですが、さらに上を目指して、今度はプログラミングの仕事がしたいと思うようになりました。
そしてまたオンラインスクールを受けて、1年間勉強した結果、SESとして転職ができました。
しかし、問題はここからでした。
今まで働いてきた会社では、僕は周りから有能な人扱いをされていました。
「よく気が付く」「仕事も早い」「君に任せれば安心」と周りからはよく褒められていました。
ですから、次のシステムエンジニアとしても問題なく仕事ができて、「すごい」「さすが」といういつもの言葉をかけてもらえると思い込んでいました。
しかし、派遣先のチームから投げかけられた言葉は、
「あなた何もできないですね!」「もっと勉強したほうがいいですよ」という言葉でした。
「おかしいですねぇ。プロを雇ったはずなんですが?」と嫌味を言われたり。
いままで、転職するために1年間勉強をしてきたはずでした。それにプログラミングの知識も十分身に付けていたはずです。
しかし、何をしても同じような言葉をいわれ、それがショックで気持ちが落ち込み仕事が遅くなりました。
それにプログラミングは全くさせてもらえず、そもそもの仕事のやり方がだめだ!と言われ、ほぼ雑用のような作業ばかり。
「チームに何か?貢献できていますか?」と質問されたのですが、答えることができませんでした。
しまいには、別のチームに移動させられて、そのチームでも同じようなことを投げかけられました。
追い詰められて向かった先は…
このままではまずい!と思いました。
オンラインスクールでは80万円ほどかけていたので、エンジニアをやめるわけにはいきません。
そもそも、システムエンジニアの様な仕事は自分に向ていると信じてここまでやってきたので諦められません。
とにかく何か、できることはないかと思い、仕事術の本を読んで、仕事効率や仕事管理能力を向上させようと頑張りました。
パソコンのExcelを使って細かくTODOリストを作ったり。学んだことをExcelに記録したり。
会議の会話の内容をキーボードですべて打ち込んだり(打ち込むことに必死で話の内容が入ってこない)
でも全然うまくいきません。やろうとしたことが裏目に出て逆効果になることがほとんどでした。
以前までの職場では、目の前のことを一つずつこなしていけば、それだけで仕事が早いといわれ、
Excelに仕事内容をまとめたりすると、それだけで「すごい」と周りから言われていました。
しかし、今までのやり方が通用しなかったんです。
そして、色々検索していると、「紙の方が効率があがる」と紹介している記事を見つけました。
ホントに?!と思いましたが、とにかくやれることは何でもやらないとまずい!と考えて、
ノートを買うために書店に向かいました。
手にしたのは1冊のコクヨノート。
システムエンジニアなのに、目の前にPCがあるのに、あえてノートを使うのが不思議に感じました。
それでもネットや本で調べたノート術を使って仕事をするようになりました。
ジャグリングや、バレッドジャーナルなどいろいろなノートの使い方があることを知り、それらを実践していきました。
僕はかなり周りを気にする方なんですが、ノートを使って仕事している人ってほとんどいないんですよね。
だから、最初ノートを使って仕事をはじめたときは、本当にあっているのか?と不安になりました。
周りはキーボードをカタカタ打っているのに、自分はノートにカキカキ。
使うとしても、会議室でミーティングするときにメモ帳を持っていくくらいです。(自分以外の人は)
これ本当に合っているのか?と疑心暗鬼になりながらも、カリカリ。
すると結構自分にあっていると思うようになりました。
Excelに学んだことや仕事内容をまとめて、結局どこに行ったか分からなくなるよりも、
一旦ノートに書いておいて、必要であればPCに記録する、不要であれば線を引いて消す。
会議の内容をメモする場合にも、全て書くのは無理だから話の要点を意識してメモするようにし、矢印や図形を使って書くことで驚くくらい会話の内容が頭に入ってくるようになりました。
などなど、正直パソコンよりもやりやすいと感じるようになりました。
キーボードで入力するほうが早いんだから、ノート使うと効率が下がると思い込んでいたのですが、実は間違いでした。
キーボード入力の方が早いのは確かですが、それはあくまでも入力するだけの話です。
ノートにいったん整理して図を書いて理解してから、パソコンに入力するほうが理解する上では効率が良いんですよね。
ノートの効果とは…
そして、ノート術を取り入れて仕事をするようになってから、3年経ちました。
ノート術の虜になっており、気づいたら、システム開発の仕事もさせてもらえるように成長していました。
ノートを使っていくうちに文房具にも興味がわき、休日はLOFTやハンズの文具コーナーをうろうろして新商品が出ていないかもチェックするくらい文房具が好きになりました。これはあんまり関係ない話ですが…
ノートで得られた効果で一番大きかった効果は以下の3つですね。
- 仕事効率だけでなく、自分のメンタルがアップした
- 目標達成や自身の成長につながる
- 頭が良くなった?
最後のだけ疑問形ですが…
当初は仕事効率目的で使い始めたノートでしたが、仕事だけでなく人生においてとても役に立つようになりました。
不安を感じたら、とにかくノートに不安を書き込むことで不安がきえるようになったり、悩みを書き込んだらそれだけで解決(気づかなかった方法を見つける)したり。
ノートセラピーというのもあるほど、書くことは自分の心を想像以上に癒してくれるんです。
紙に目標を書いたら叶う!ということを聞いたことがあるかもしれませんが、まさしくその効果はノートにあると思っています。詳しいことは別の記事で紹介しようと思いますので、ここでは割愛します。
頭が良くなった?という点については、もともと頭の使い方が悪かったことが、改善されたというほうが正しいと思います。
ノートに自分の考えを書いて、それを基点に「なぜ?」と自問して深く掘り下げていったり、
「つまり?どいうこと?」と自問して考えをまとめたり。
ノートでその作業を繰り返していくと、次第にノートに書かなくても頭の中で自然にできるようになってきます。
だから、頭が良くなった?というよりは正しい思考法を身に付けられたのかな?と思います。
ノートは人生の必須ツール
これからもどんどんノート術を身に付けて、手帳とともに成長していこうと思います。
私が経験した様々な、困難の乗り越え方や、役立つテクニックは、エンジニアという仕事だけでなく、さまざまな仕事でも活用できるものだと思います。
ジャグリング(ノートの書き方の一つ)を習慣とした場合、5年10年続けている人は社長になっていたりと、本当に夢がかなうといわれいます。
僕はまだそこまでの年数は続けていませんが、明らかに昔の自分から成長していることがわかります。
毎日目標をノートに書いているからこそ、昔の自分との成長を実感できます。
パソコンで入力した文字と比べて、ノートに書かれた文字は、1つ1つに書いたときの思い出が刻み込まれているようで、その時の自分の感情や情景が思い出せるんですよね。
ノートを1冊使い終わったときの達成感と、自分の成長の実感
僕のノートライフを皆さんにも共有して、お役に立てれば幸いです。
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